株式会社かつらぎ 枚方営業所

| 社名 | 株式会社かつらぎ枚方営業所 |
| 業種 | 電気・ガス・熱供給・水道業、卸売業・小売業 |
| 設立年月日 | 1959年11月30日 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 社員数 | 枚方営業所11名(全体78名) |
| 本社所在地 | 大阪府枚方市渚西1ー17ー1 |
| ホームページ | https://katsuragi-gas.co.jp/pages/31/ |
若者の採用や新卒採用を成功させるための取組

「入社したら思っていたのと違う」をなくしたい
─そんな思いで、選考応募前に会社見学や職場体験を必須にしています。
現場を見て、社員の雰囲気や働く様子を感じたうえで応募できるため、本人が納得して一歩を踏み出せます。
入社後は全部署を経験してから本人の希望を反映し、「配属ガチャなし」でスタート。
自分に合う仕事と場所を見つけながら安心して成長できる仕組みを整えています。
そして、配属前研修の最後の日には、全員で揃って食事に行くようにしています。
仕事の内容は研修中に分かるのですが、最後に一緒に食事をすることで、「この方はどんな雰囲気なのか?」というところまでしっかり感じ取れます。仕事だけでは分からない部分―良いところもあれば、少し気になるところも含めて―そうした部分が、食事の場で見えてくることが多くあります。
だからこそ、最後に食事に行くという時間は、互いをより深く理解するための大切な機会になっていると感じています。
また、若手の声を受け止める社風を形成するために、取り組んでいることとして、コミュニケーションは多く取るように心がけています。
褒めるべき点はしっかり褒め、注意すべき点はきちんと伝える。どちらも同じ姿勢で取り組んでいます。そのため、時には叱る場面もありますが、同時に「頑張ってほしい」という思いを込めて褒めることも大切にしています。
常に「一緒にやっていこう!」という気持ちで向き合っており、その思いを持ちながら日々様々な話をしています。話をしなければ伝わらないことも多くありますし、誤解が生じることもあります。
だからこそ、コミュニケーションは当然の事として大切にし、意識して取り組んでいます。
取組の背景と変化
葛城氏:弊社はガス事業を主軸としており、給湯器を販売する機会が多くあります。
ところが、求職者の方々からは「給湯器が住宅のどこに設置されているのか分からない」といった声が実際に寄せられていました。
実際、毎日お湯を使っていても「そのお湯をつくっている給湯器が家のどこにあるのか分からない」という方も多く、仕事内容が想像しにくいのだと感じています。
そこで、業務の実態をより正確にご理解いただくため、「これが弊社の仕事です」という内容を実際に見ていただく職場体験を導入いたしました。


以前は、ほとんどが紹介やハローワーク経由による入社でした。
それでも何とか人材確保はできていましたが、5年ほど前からどちらも途絶え、「どのように対応すべきか」という課題に直面しました。
その一方で、これまで育成に消極的だった現場から、「今ならまだ技術を伝えられる」「技術継承のためにも若い人を採用してほしい」という声が上がるようになりました。現場のそうした思いを受け、採用担当が必要となりましたが、社内に経験者はおらず、「では私が担当します」と手を挙げ、右も左も分からない状態から採用活動をスタートしました。
ただ、前例がなかった分、自由に取り組ませてもらえたことが、今では強みになっていると感じています。
入社前の会社見学から面接、研修、定着支援に至るまで、一連の流れを自分で設計できるため、「定着につながる採用」を主眼に置いた仕組みづくりができています。その仕組みを紹介やハローワーク、自治体の求人支援を中心にPRすることにより、応募の増加にもつながっていると考えています。
弊社の場合、私が採用プロセスを設計していますが、実際に新人を育ててくださるのは現場の配属先の皆さんです。現場の方々が受け入れ体制を整え、普段の仕事の様子をそのまま見せていただくことで、応募者の方々が自分が働いている姿をイメージしやすくなり、結果として納得感を持った応募や入社判断につながっていると考えています。
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若者採用や新卒採用を成功させるための取組における成功談はありますか?
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職場体験を経て応募される方が増え、「見てから選べたので安心でした」という声が多くなりました。入社後も仕事内容の理解が深く、落ち着いてスタートできるため、定着も安定しています。
一方で、体験を通して「今回は見送ります」という判断がされる場合もありますが、それもお互いにとって無理のない選択だと受け止めています。
採用から入社後までの体制を一貫して丁寧に整えた結果、ミスマッチが確実に減りました。
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取組を進めているときに困ったこと等、失敗談はありますか?
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弊社では入社後3か月間の研修期間中に全部署を回り、どのような業務を行うのか、そしてどのような人たちと働くのかを実際に見てもらうようにしています。
しかし、ガス施工の業務になると、「出来ること」と「やりたいこと」が一致しないケースがどうしても生じます。
というのも、営業職であればお客様への提案が上手くいかなくても次の現場で挽回できますが、ガス施工はそうはいきません。絶対にミスが許されない仕事であり、周囲から信頼される行動が出来るかどうかという“資質”が非常に重要になります。
本人は「理解している」と思っている業務であっても、先輩からすると「理解が追いついていない」と見えてしまうことがあります。そうした点に不安が残り、結果としてミスマッチが起き、早期離職につながってしまったケースもありました。
この経験をふまえ、施工職に必要な特性を事前により丁寧に伝え、体験段階で判断しやすい仕組みに改善しています。
採用担当者・現場の所長の声
葛城氏:私自身、トライ&エラーで試しながら感じてきたことではありますが、やはり、各営業所の「人を育てようとする姿勢」や、営業所ごと・部署ごとのカラーの違いが様々な形で結果に表れているのだと思います。
求職者の方や入社後の新入社員にどの部署を選んでもらうかについては、私は出てきた結果を見て判断するしかありませんが、現場の方々は最後の日の食事会など、様々な工夫をなさっているのだと思います。
また、職場体験を実施した後には必ずアンケートをお願いしています。
そのアンケート結果を現場にフィードバックすることで、同行してくれた先輩社員などが「自分はこのように見られていたのか」と気づくきっかけになっています。
その結果、「時間を割いて同行したことが無駄ではなかった」と感じて貰えているのではないかと思っています。


白川氏:確かに、(職場体験を実施することは、)現場としての負担は大きい部分もあります。ただ、職場体験に来ていただくことで「新しい方が入るかもしれない」という期待感が生まれ、現場の雰囲気が良い方向に変わることがほとんどです。
また、同行して教える側の社員も「しっかり教えよう」という気持ちになり、前向きに取り組むことが多いです。
負担はあるものの、結果的には会社にとってプラスになっていると感じています。元々弊社の社員は人に教えることが好きな人が多いのですが、日常業務の中では教える機会が減ってしまうこともあります。
だからこそ、職場体験で来てくださる方に教えることが、社員にとっても良い刺激になっています。負担は確かにありますが、それ以上に良い効果が生まれていると強く感じています。

【職場体験実施後のアンケートについて】
アンケートの内容は、職場体験を担当した社員へフィードバックされています。このフィードバックは、社員のモチベーション向上にもつながっています。
さまざまな部署や業務を、時間をかけてしっかりと体験できるからこそ、「今は難しいが、何年か後には挑戦してみたい業務」や、「今の自分にできること・できないこと」を判断できるようになり、このような取り組みが、その後の定着にもつながっています。
若者の声


小山氏:(就職活動中には、)会社見学はこれまでに7社ほど訪問しました。かなり多く回った方だと思います。
ただ、どの企業でも見学は1時間程度で、事業内容の説明や社内の案内で終わってしまい、実際にどのような方が働いているのかまでは見えてこない部分が多々ありました。
その中で、弊社だけは社員の方と直接お話しできる機会があり、さらに2日間の体験を通して、営業・施工・修理といった業務を一通り見学することができました。
職場の雰囲気も良く分かり、「ここなら自分は働きやすいかもしれない」と感じたことが今でも印象に残っています。実際に入社してみても、悪い意味でのギャップは全く無く、むしろ見学時よりも良い印象が強くなりました。
社員の皆さんは本当に温かい方ばかりで、新入社員を大切にしようという気持ちが強く伝わってきます。通常であれば、「この営業所、この部署に配属されたら、他の部署とは関わりにくいのでは」と思う部分もあるのですが、先日も「“オールかつらぎ”だから」という言葉が出てきたりして、本当に大切にしてくださっていると感じます。半年以上ぶりに訪れる営業所でも、そのブランクを感じないほど、「久しぶりやな!!」という温かい雰囲気で迎えていただくこともあります。そうしたところからも「ちゃんと気にかけてくださっているんだな」ということが伝わってきます。こうした部分が本当に大きな魅力だと思いますし、だからこそ「頑張ろう!」という気持ちになります。それが私のモチベーションにも繋がっていますし、「みんなで大事に育てていこう!」という雰囲気そのものが、この会社の魅力だと感じています。
出口氏:普段の業務においても、どの現場に誰が行っているのか、どのような業務を担当しているのかを社員同士がお互いに把握し、共有しているため、「先ほどの件はどうでしたか?」といった話題が自然と生まれています。こういったところからも、「みんなで頑張る」「見守ってくれる」という面を強く感じています。
つい最近も、皆で一緒に営業所で食事をする機会があり、食事をしながら「今日も明日も頑張ろう」と声を掛け合いました。
また、以前に一度、大阪市内での業務があり、普段の勤務時間は17時30分までなのですが、帰社が20時過ぎになったことがありました。その際も、皆さんが待っていてくださり、「お疲れ様」と声を掛けていただいたので、「みんなで頑張っている」という気持ちを強く感じました。
このように、日頃からしっかり見て貰えていると感じられることで、大きな安心感に繋がっています。
株式会社かつらぎのこれから


白川氏:ここに来てくださる方には、仕事そのものはもちろんですが、「楽しく働いてほしい」という思いを常に持っています。夢を持つことも大切ですし、仕事をする中で少しでも楽しいと感じられる環境をつくっていきたいと思っています。
そうした環境の中で、自分らしく働いていただけたら嬉しいです。
葛城氏:所長が言ったとおり、働く人たちに生き生きと働いてもらうことが一番の願いです。
そのために自分たちに何が出来るのか、常に考えながら取り組んでいます。弊社の仕事は、メンテナンスが出来るようになると、ちょっとした“親孝行”にも繋がります。
メンテナンス担当の社員から聞いた話ですが、実家の給湯器やお湯まわりが壊れた際に自分で直すと、親が本当に喜んでくれるそうです。
そうした“誇れる仕事”でもあるのだということを、働いてくださっている皆さん自身が実感しており、社会の中で大きく役に立っている仕事であることを、もっと発信していきたいと思っています。
もちろん向き不向きはありますが、「手に職をつけたい」「技術で誰かの役に立ちたい」という思いがある方には、ぜひ応募していただきたいと思っています。
株式会社かつらぎのInstagramはこちら
「職場では実はこんなに格好良く仕事をしているんですよ!」という姿をご家族の方に知っていただきたい、という思いから、社内報のようなイメージで始められたInstagramですが、入社前の方にも社内の雰囲気がよく伝わると思いますので、ぜひのぞいてみてください。
