大阪のまちと歩む、地域密着型IT企業:株式会社阪南ビジネスマシン

株式会社阪南ビジネスマシン

社名株式会社阪南ビジネスマシン
業種卸売業・小売業、情報通信業
設立年月日1971年7月21日
資本金4,000万円
社員数135名
本社所在地大阪府堺市中区深井北町3275
ホームページhttps://hbm-web.co.jp/

若者の採用や新卒採用を成功させるための取組

弊社では、若年の採用および定着を図るため、20年以上前から、生活支援と教育体制の両面で環境整備を進めてきました。

まず、生活面では住宅サポート制度を充実させ、安心して就業を開始できる基盤づくりに取り組んでいます。

社員寮を整備し、入社後3年間は低負担で利用できるほか、食事も1食500円で提供するなど、初めての単身生活でも無理なく過ごせる環境を整えています。

毎年新入社員を迎えるにあたり円滑に受け入れができるよう入寮期間は原則3年間としております。しかし、寮の退去後についても会社が借り上げたワンルームマンションに移れば、家賃の7割を会社が負担する支援を2年間しており、合計5年間にわたり住環境を手厚く支援しています。この支援により若手社員が生活上の不安を抱えることなく業務に専念できる体制を構築しています。

入社後の教育体制としては、既存の新人研修4カ月に加えて、「はんなんアカデミー」と称する2年間の教育制度を2025年度から新たに導入しました。
新人研修で基礎を固めた後、実務経験を積みながら月1〜3回の座学研修を受講する仕組みで、社会人基礎力とIT技術力・知識力の2軸を中心に体系的な教育を行っています。

取組の背景と変化

上野氏:住宅サポート制度を充実させているのは、社員には余計な心配を抱えず、仕事にしっかり集中してもらいたいという思いを持っているからです。
金銭的な負担は働くうえで非常に重要な要素であり、生活が不安定になると、どうしても意識が仕事以外の部分に向いてしまい、本来の力を発揮しづらくなってしまいます。
そうした状況を避け、安心して業務に向き合ってもらうために、この住宅サポート制度を整備しました。
実際に運用してみて、社員の生活面を支えるうえで非常に有効な制度だと強く感じています。

大企業であれば給与を大幅に引き上げることも可能かもしれませんが、中小企業では難しい面もあります。
その分、福利厚生を充実させることは、社員の安心につながる大切な取組だと考えています。

執務室とは別に、「ワイワイがやがや」できるお部屋も用意されている

また、入社後の教育体制構築を考えるようになったのは、定着率・活躍スピードの向上をしたいという想いからです。
この取組は12〜13年前から始めたのですが、それ以前は今の若い世代には合わない部分が多く、新入社員と現場の心のギャップが大きい状況でした。
そのギャップの改善に頭を悩ませていたところ、研修期間を設けることで「大切にされている」という実感を持つ社員が多くなると知ったため、ベテラン営業社員と私の2名でこの取組を始めました。
多数の試行錯誤を繰り返していく中で、現場と新入社員の心の距離が徐々に近くなっていく様が感じ取れ、非常に嬉しく感じたことを今でも思い出します。

集中できる環境づくりを支える、複数の個室スペース。お昼休憩時に仮眠を取る社員もいる。

入社直後の配属先では「思っていた仕事と違う」というギャップが生まれやすいのですが、研修期間中に私が新入社員とコミュニケーションを取りながら、そのギャップを埋めるように努めることで、会社を好きになり頑張ってくれる社員が増えました。

取組における成功談として、寮を利用する入社1年目の「若者の声」を聞きました!

私は滋賀県出身のため、現在、会社が提供する社員寮で生活しています。
寮には寮母が常駐しており、日々の生活をしっかりと支えていただいています。
夕食の提供に加え、体調を崩した際には薬の服用方法を教えていただいたり、寒い日には温かい寝具を用意してくださるなど、細やかな気配りを受けられる点が大きな安心につながっています。
住まいが確保されているだけでなく、このような温かなサポートがあることで、落ち着いて仕事に向き合うことができています。
また、寮から職場までは徒歩約5分と近く、通勤にかかる負担が少ない点も大きな利点です。
さらに、先輩社員や同期と食事を共にする機会も多く、自然と交流が生まれる環境が整っています。
入社前に住宅サポート制度の説明を受けてはいたものの、当時はその重要性を十分に理解できていませんでしたが、実際に働き始めてみると、住宅サポート制度の有無が仕事の質に与える影響の大きさを強く実感しています。

取組を進めているときに困ったこと等、失敗談を「採用担当者」に聞きました!

若手採用の強化を目的にSNSでの情報発信を始めたものの、運用を担当していたのはベテラン社員で若い世代に響く切り口が分からず、手探りで試行錯誤を重ねる日々でした。

しかし、その悩みを社内で共有し続けたことで「一緒にやりましょう!」と声を上げてくれる社員が現れ、現役大学生とのコラボ企画が立ち上がるなど、新しい動きが生まれました。

弊社の「ほっとかない・ほっとけない」文化が、こうした場面でも自然に発揮されていると強く感じ、嬉しかったことを今でも記憶しています。
たとえバズらなくても、挑戦を続けてきたからこそ仲間が集まり、前に進む力が生まれ、社内のつながりや新しい挑戦の芽が育ったことは大きな成果だと感じています。


経営者の声

代表取締役の上野氏

上野氏:弊社は地域を限定した営業活動を行っています。
人事異動が少ないため、一人の社員が長くお客様とお付き合いさせていただくことが多く、お客様以上にお客様のことを理解していることもあります。
地域で働く魅力については、お客様と密接に関われる点が大きいと思います。
地元に根付いているからこそ、この地域ではお客様との距離が非常に近く、周年記念への参加やイベントのお手伝いなど、仕事以外の場面でも多岐に渡り関わることがあります。


今後、若手の採用をさらに強化していくうえで、私は「若手社員が5年後、10年後のキャリアを自分の言葉で描けるよう支援すること」が何より重要だと考えています。
会社として将来のビジョンを明確に示し、売上の見通しや昇給のステップを丁寧に伝えることで、社員は結婚や子育てといった人生の大きな選択も安心して計画できるようになります。
長く働き続けたいと思える環境づくりは、企業として欠かせない責任だと感じています。
また、会社が成長していくためには、若手だけでなく全社員が継続的に成長できる環境が必要です。
そのために、学びの機会や挑戦の場を積極的に整え、一人ひとりが自分の可能性を広げられる組織をつくっていきたいと考えています。
社員の成長こそが会社の成長につながる――その思いを大切に、これからも取組を進めてまいります。

若者の声

「これから会社がどうなっていきたいか会社の思いを伝えてくれた面接が印象的だった」と話す若手社員のH氏
「(選考段階で)関わってくれた社員全員が良い人だったことが入社の決め手」と話す若手社員のK氏

大阪やその周辺で勤務できるという点が、入社の決め手の一つでした。
京都出身なのですが、大阪はそれほど距離が離れていないため、実家にすぐ帰ることもできるため、一人暮らしも可能だと感じていました。車で1〜2時間程度の距離で、非常にちょうど良いと感じました。
また、富田林市や大阪市内、岸和田市などにも支店がありますので、どこに配属されても実家に帰りやすいという点も魅力でした。
他社の場合、全国転勤があったり、東京や東北など遠方への配属もあり得るため、実家に帰って友人と会うことが難しくなると感じていました。

大阪府内での転勤という点も魅力でしたが、一番の決め手は「関わった社員の皆さんが全員良い人だった」という点です。
1日で仕事体験ができるプログラムに参加し、3〜4つのグループに分かれて若手社員が2名ずつ担当に付く形式でした。
その際、担当してくださった社員の方が非常に話しやすく、営業職の仕事を体験するワークでも、何を聞いても嫌な顔ひとつせず丁寧に教えてくださいました。
その後、会社説明会に参加した際には社長もいらっしゃって、社長も非常に話しやすい雰囲気で、緊張して話すという感覚があまりなく、気軽に話せる空気がありました。
選考でも、実際に現場で働く営業社員の方が面接官として対応してくださり、とにかく話しやすかったです。
「この会社には良い人が多い」と強く感じ、職場環境の良さが入社の決め手になりました。
入社後もその印象は変わらず、皆さんが本当に親身になってアドバイスや協力をしてくださるので、入社して良かったと心から思っています。

上野氏:その取組、実は…会社が費用を負担しているよ..!

取材中に若手社員が会社の魅力の一つとしてお話してくれたある取組について..

上野氏:社員の自発的な取組ではありますが、毎年、2年目の社員が1年目の社員を招いて交流する機会があります。
発足当初は先輩社員が後輩の会費まで負担して実施していましたが、ある時、「社長に相談してみよう」という話になったようで、そこから毎年恒例のように稟議申請が私のところに上がってくるようになりました。
会社として認める代わりに、目的を明確に書面化し、参加者や領収書を添付し、目的を達成したかどうかの最終報告を提出してもらっています。
私が内容を確認し、問題なければ費用を承認します。
社員全員が目的を持って取り組むのであれば、公平性重視の観点から会社として認めるべきだと考えています。
社員の皆さんは良い形で運営してくれていますが、会社から「やりなさい」と指示することは一切ありません。
あくまで社員が自発的に行っているので、会社としてはその姿勢を後押しする「応援する」というスタンスを取っています。

株式会社阪南ビジネスマシンのこれから

「ほっとかない・ほっとけない」 人たちの集まりである弊社は、お客様はもちろん、仲間である社員にも自然と手を差し伸べる文化が根づいています。
先輩社員は、後輩から相談があれば丁寧に向き合い、ときには期待以上のサポートを当たり前のように行っています。
最近も、少し元気のない若手社員を心配して、部署を越えて多くの社員が「大丈夫?」と声をかけ合っていたと聞き、弊社らしい温かい文化が今も脈々と受け継がれていることをあらためて感じました。

自分のためだけに努力することには、いずれ限界がやってきます。
しかし、誰かのために力を尽くせる人は、環境が変わっても学び続け、成長し続けることができると私は強く感じています。
弊社には、まさにそのような思いを胸に、仲間やお客様のために行動できる社員が多くいます。
そうした姿勢を持つ人こそ、周囲から信頼され、やがてリーダーとして活躍していくのだと思います。

私はこの会社から社会で通用するリーダーが次々と育っていくことを心から期待しており、社員一人ひとりが持っている力を惜しみなく発揮し、悔いのない道を進むために会社として全力で応援していきたいと考えています。